経営者の皆様へMESSAGE
【1】 「真に役立つ仕事をしたい」という思い
この思いは、約10年間大手食品企業で勤務した中で多くの矛盾を感じてきたこと、そして、その会社が起こしてしまった不祥事(食中毒事件)のお詫び行脚で聞いたお客様の生の声から生まれたものです。
【2】 売上利益至上主義の怖さ
会社の経営理念や倫理観より売上利益至上主義が強くなる、又は会社のブランドが強くなり過ぎて、労せずして売上や利益が上がる体制が出来ると、徐々に内部に隙(手抜きや無駄、驕り)が生じ、潜在リスクが少しずつ大きくなっていきます。
そのような状態になった場合、外部に対するブランドイメージと実態の乖離が小さいうちに、第三者のアドバイスや内部の進言諫言によりその乖離が修正されれば良いのですが、修正されないまま乖離が大きくなれば、どこかで不祥事という結果になって顕在化します。
乖離が大きいほど顕在化した不祥事の影響は大きく、多くの関係者に大きな痛みや傷を与え、人の人生までも大きく変えてしまいます。私はそのような厳しい現実を目の当たりにしてきました。
【3】 「真に役立つ仕事をしたい」という思いの2つの意味
1つめは、私達の事務所のサービスがイメージ先行にならないようにすることです。常に実態とイメージが一致するよう、特に見えないところでしっかりやり続けることを大事にします。
2つめは、顧問先様に対する支援です。会社や社長に必要だと思った時は、耳が痛いことでも、本質や実質を進言・諫言する役割を担います。顧問先様に自社の実態(自社の問題)に向き合って頂き、問題を改善して良い結果を出して頂くように導くことこそが、真の支援だと考えています。税理士はお客様にとって身近で頼りになる存在ですから、一番大事なことだと思います。
【4】 高度税務提案と経営の勉強の両立
今は、以前の高度成長期とは違い、経営が非常に難しい時代です。特に中小零細企業は慢性的に人不足の会社が多く、私達も同じ問題を抱えています。採用や人材育成にも苦心します。
また最近では、事業承継やM&Aの流れが一段と加速し、中小零細企業にとっても事業承継税制や組織再編税制などの高度税務がより身近なものとなっています。
「税理士の仕事は節税」という従来の観念を超えて、税務会計と経営支援の両面で一層の精進し続け、顧問先様の支えとなる役割を果たしていきたいと考えております。
どうぞよろしくお願い致します。